第一回 ベニャミーノ・ジーリ国際声楽コンクール
今回のカターニア遠征の目的はこのコンクールでした。
このコンクールは審査員がなかなかすごく、超有名なピエトロ•バッロをはじめ、ヴェローナやレッチェ、そしてトリエステの歌劇場の芸術監督が来るともあって、わたしの師匠たちは、8月からすでにこのコンクールに照準を合わせてレッスンしていました。
しかし実際わたしはカターニアではなくミラノ在住なので、今回のように、身体と精神のコンディションを整えるため、2週間前にカターニアに降り立ったのでした。
結果、2位を頂きました。
そして、来年2月にトリエステのヴェルディ歌劇場で公演されるジャンニ•スキッキのチェスカ役を依頼されました。
イタリアでは歌劇場や野外ですでにオペラデビューをさせていただきましたが、今回はシーズンオペラの出演です。
野外オペラであったり、歌劇場で歌ったり、あもちろん、それを歌わせてもらえることも簡単ではないのですが、企画はいわゆる個人のものでした。
歌劇場では、秋頃に年間公演演目リストが発表され、12月から夏までを1シーズンとするのが普通です。劇場の経済状況により変わりますが、4つから6つくらいの年間公演演目スケジュールが秋頃までに決まります。
今回のトリエステでのオペラ出演は、その年間公演演目の中に入っているオペラで出演なので、所謂歌劇場企画のものになるので、本当に正式に今回がイタリアの歌劇場のデビューになります。
また歌劇場の中でも、A5ランクの劇場のひとつだそうで、かなり大きく、写真を見た限り、内装も素晴らしいです。
楽しみと浮かれていられるのも今だけです。
きちんと準備をして臨みます。