日本にてコンサート

イタリアに戻り

健忘録として書き綴る。

 

2017年3月18日

イタリア文化会館という、私たちイタリア留学生にとっても意味のある場所で、私のイタリアの師匠の門下生コンサートをおこないました。

 

いつのまにか、『門下』なんて呼べるほど、わたしの師匠はたくさんの日本人の生徒を抱えるようになっていました。

 

約5年前、感覚的に

"あ。この先生は本当の意味で歌を教えてくれてる。"と感じ、彼と勉強することを決めたあのとき。そこから、この日を迎えられたこと。

なんだかとても大きな、そして強い運命に導かれたんだなぁと感慨深いです。

 

そして気がついたら、門下のトップに。(一番長くついてるという意味です笑)

 

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終演後、お客様からたくさんのお声を頂戴いたしました。

来場くださった方の約半分の方々が、自主的に感想を送ってくださったようです。まずこれに驚きです。いちいちコンサートに行って、主催元にメール、私ならなかなかしません笑

特に何かを感じ、強く伝えたいと思わない限りは。。

もしかして、お客様に何か伝えたいという気持ちを起こさせるコンサートだったのだとしたら、もうそれはまぎれもない大成功と呼べるのではないでしょうか😁✨

自画自賛!!✨

どうやら、来年度の再演、または何か違う形での公演の依頼もあったようです。

 

日本への、きちんとしたbel cantoの輸入。

 

これが私が日本人として生まれてきた使命であると感じています。

 

そのためにも、まだまだ磨きます。

 

またお会いできる日まで!

 

 

 

 

現場の声

劇場でイタリア人の歌い手のそばで歌うと、彼らにしかない声の響き、フレージング、言葉さばきがある。

 

それは、長くイタリアに住んだことで耳が喜ぶ心地よさでもあるし、レッスン中に何度となく言われた部分でもある。

 

その本当の意味での必要性って、レッスン室の中だけでは感じられなかった。

 

けれど、これはイタリアで歌って認めてもらういわゆる基礎になる部分なんだと思う。

 

イタリアでも、私たち日本人がアリアを歌ってブラーバを頂けることはある。

それは声や音楽に対してであって、なかなかそれ以上は難しい。

 

イタリア人は、私たちが扱う歌詞をそのまま直接受け感じることができる人たち。聴衆の耳はものすごく素直。

だからこそ、彼らに、外国人が歌っていると感じさせないように歌いたい。

 

音楽でブラーバはもらえるが、言葉だけではブラーバは貰えない。言葉はその音楽に深みを出させる。上質になる。格上になる。

 

4年半勉強してきた。

まだまだ目指せる高みがある。

幸せなことです。

PROVA GENERALE

突然の指揮者交代で、昨夜オーケストラとの稽古を演出付きで新しい指揮者との音楽稽古なしにやりました。

 

色々事故を起こしそうな箇所はありましたが、柔らかく、自由に歌わせてくれるので、歌いやすかったです。

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FRANCESCO QUATTROCCHI

若干33歳の若手ですが、すでにグランデマエストロの風格ありです笑

体格もでかい。

しかし人柄もニュートラルで入りやすかったです。

 

今夜はProva generale 

あと少ししたらまた劇場に戻ります。

では。

 

ジャンニスキッキ稽古開始

トリエステ歌劇場でのジャンニスキッキの稽古が始まり、今日で一週間経ちました。

 

毎日演出稽古に音楽稽古を重ねています。

 

今日はPROVA ITALIANAでした。

オーケストラとの音楽稽古です。

 

そして日曜日にはあるオーディションを受けます。

 

ジャンニスキッキだけ歌っていると、崩れがちになる声も、オーディションにむけて並行して練習をすることでバランスを取っていますが、やっぱりこのタイミングでオーディションは厳しい。どうなるか。。

 

集中集中。。。

 

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怠け癖

わたし、信念は揺るがないんです。

貫きます。

 

でもそれは感覚的なものが原動力になっている。

 

例えば、なぜイタリアにいるのか。

 

それも元はと言えば明確な理由はなく、ただ感覚的に、日本でやっていたことがなんか違う気がしてたから。

 

どうしてもイタリア!!というわけでもなかった。

 

スタートの地はシチリア島だったのだが、それも、もしミラノやローマだったら、わたしはイタリアに来ることを選んでいたかすら怪しい。

 

少し長期で海外に行ってみることを許され、考え、プランニングしていく中で、シチリア島というキーワードが出、私にすごく響いた。

 

そこから早5年。

本格的に留学を開始したのは4年前だが。

 

岐路に立たされる時、わたしはいつも自分の声がきちんと聞こえるほうだ。

 

それは結果、大変な道であっても、それは決して『間違い』とはならず、またそこに後悔もない。

 

幸いにして、わたしの人生に、わたしの人生における様々な選択に、後悔は何ひとつない。

 

それは、ただ、心の声を実現することができる環境を、周りが与えてくれたおかげにすぎない。

 

それはおいといて、そんな信念を感覚的にもつわたしは、全てにおいて感覚的に捉えてしまいます。

 

ただそれだとなかなか習得に時間がかかるので、たくさん頭も使うようになりました。

 

この5年の道のりで、理解しようと、習得しようと、おかしくなり、こんがらがった糸を5年目でひとつ簡略化つまり、こんがらがった糸を解く作業をしています。

また跡は残り、綺麗な一本の糸にするにはもう少し手入れが必要ですが、この簡略化が一番大切な作業だと感じます。

 

人は頑張ってる歌は聞きたくないのよ。

 

リラックスして聞きたいし、そしてその人からなにが伝わるかを感じたいのよ。

 

簡略化ができたら、上手く歌うこと忘れるべきだ。

 

あとはなにを伝えるか。

 

 

なーんて。

 

12月の上旬以降、譜読みばっかりで歌のコンディションが低迷してましたが、週末に奮い立たせるためにオーディションをいれたら、本番に向けたアドレナリンと集中力(頭の)が出てきて、やっとコンディションが戻った次第です。

 

ほんと怠け癖がひどいわ 笑

コンスタントに努力できる人が羨ましい。。

 

それでこのタイトルでした🙄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新年のご挨拶

2017年

新年明けましておめでとうございます。

 

今年の年明けは、初めて旦那くんと一緒にすごすことができました😚

 

ボローニャの友達に会いに行って、そのままその旦那さんの友達たちとのcenoneに行ったのですが、残念ながら女性の日と重なり、場所も寒かったので、かなり痛みと戦っていました。

でも旦那くんが終始痛みを気遣ってくれて、ずっと一緒にいてくれて、いろんな話して、なんか、あー夫婦になったんだなぁ、って初めて実感した気がしました。まだ2パーセントくらいですけど笑

 

やっぱり日本人だから、年末年始を一緒に過ごすことが、家族になった証な気がします。

 

旧年中お世話になった方々、本当にありがとうございました。

 

これからも旦那ともども、末長いお付き合いをよろしくお願い致します(*´꒳`*)

 

 

natale e capodanno

イタリアのNataleナターレつまりクリスマスは、昔の日本のよう。

 

家族で過ごす日。

 

今でこそ年末年始に帰省しない方も増えましたが、わたしは根っからの田舎の家育ちなので、年末年始を実家で過ごさないことは感覚的にありえません。イタリアに住みだしてからは、さすがに無理な年もありましたが、30数年でほんの片手で足りるほどの回数です。

 

イタリアではその感覚がクリスマスにあたるよう。

 

あるビデオで見たのがすごく印象的だったのですが、何人かの男女が嘘をついて家族に、『今年のクリスマスは帰らないよ、友達とパーティするよ』て電話するんです。そしたら、電話の向こうのお父さんやお母さんはブチギレ、あるいは泣き出す始末 笑 しまいにはガチャ切りしてしまう笑

 

でもこれ、なんかいいなーって思いました^ ^

 

我が家は珍しい方だとは自覚してしてますが、もし年末にそんなこと言った日にゃ父が冷静かつ短い言葉で、

『あほか。帰ってこい。お父さんはゆるさん。』

と言われるに決まってます。

そしてそれに従ってしまうわたし。てか従うもなにもそんなことしようとも思わなかったわたし。

 

だけど、いま、普通に帰らない人がたくさんいて、親も親戚も簡単にそれを許して、都会の小さな部屋で、おせちもなしに、お正月を感じず、年を越すんですよね。

 

なんか、あまり素敵に感じないのは、わたしが風変わりな家で育ったせいかな?

 

イタリアのクリスマス。いいと思う😊✨

 

だけど、残念ながらわたしはイタリアにいて、今年は彼は仕事で地元に帰れなかったので、友達と過ごしました。

 

イタリア人の友達はみんな家族と過ごすので、家族の元に帰れない旦那君はすごくさみしそうでした。

 

だから、日本人の友達をたくさん我が家に呼んで、パーティしました😘

日本人はみんな同じ境遇だからね。家族はいないから😓

 

そして、イタリアは、日本のように街がカップルモードじゃないので、たとえカップルでいたとしてもなんかさみしく感じるんです。

25日なんて19:30以降は電車ありませんからね笑

 

みんな仕事せず、家族と過ごす特別な日。

 

悪くないですよね🌹

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